2017-8-14
湿度に備えて
6月の梅雨の時期や夏の湿度、9月の長雨☔️に備えて 大切な花材を守る為に私が気をつけているいくつかの事柄を紹介したいと思います。
(1)多湿になると 花材はどうなるか?
*ナチュラルドライフラワーは、色がさめてしまいます。
キレイな色のものが、湿気によってくすんだり 茶色くなったりします。
又、花びらの薄いものは 水分を含むとパリっとしていたものが 柔らかくなり、茎の細いものは花の重さで曲がったりと変形します。
*プリザーブドフラワーは、もともと水分のあるものなので、花材によりますが、一部のものは 着色料が切り口から 出てしまったり、カビが発生し易いという特徴があります。
*害虫の活動期と重なり、花材がエサになり易い。
(2)害虫に気をつける
雨の多いこの時期は、害虫の活動も活発です。花材はエサになり気をつけてないと大量発生することがあります。
穀物などに付く虫に注意するといいです。
害虫のフンが発生することで、気付くことが多いです。
*メイガ
よく室内で見かける小さな蛾です。この蛾自体が花材を食べるのではなく、花材に小さな穴を開けて 卵を産み付けます、幼虫の餌になります。
*シバンムシ
ゴマのような茶色い甲虫です。
この虫は、保存している乾燥食品や畳表などを加害しますが、ドライフラワーも対象になります。
(3)対処法
*害虫は見つけたら、即 駆除する。
*大切な花材や作品には、あらかじめ乾燥剤や防虫剤を入れて新聞紙(適度に水分を吸収してくれる)で包み保管しておく。
こうすることで、湿度だけでなく、光も遮断出来るため色褪せしにくい。
*除湿機をかけたり、湿気の少ない風通しよいい場所に移動させる。
(4)気をつけたい花材
全ての花材が湿度に弱いわけではありません。
湿度に強くても害虫には弱い花材もあります。
*湿度に弱い花材
・ドライフラワー〜花びらの薄いものは、水分を含み易い。又、花色が淡いものは、茶色に変色し易い。(バラ、ラナンキュラス、ミモザ、ストック、コデマリ、アネモネ等)
害虫のエサになるとこもある。
・プリザーブドフラワー〜紫陽花、バラ、ユーカリポポラス、イモーテル(花芯にカビが発生する)、ブペッセンス、サグリナム等。
葉にカビが発生した場合は、洗って取り除き干して乾燥させます。
花びらが水分で半透明になった場合は、冷蔵庫で乾燥させます。
*害虫が好む花材
雑穀系や柔らかい実もの〜害虫のエサになり易い。ドライフルーツ、インディアンコーン、コーリャン、ペッパーベリー等、フン(粉状)が発生していたり、穴が開いていたりしている。
花材もなかなか高価になってきています。
知らないで、害虫や湿気で駄目にしてしまうのは、もったいない事です。
自然の恵みを大切に楽しめる為には、自然の環境とも折り合いをつけながら工夫する事を心掛けましょう。